コロナで立ち止まり、見つけた将来 ~館生インタビュー②~
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2021年度版・館生インタビューの第2弾は、この春大正大学を卒業するM.K.さん。
新型コロナウイルスは就職活動にも大きな影響がありましたが、一方で進路を見つめ直すきっかけにもなったそうです。
他にも急病時のこと、会館で出会った友人のこと、たっぷり語ってくれました。
M.K.さん(大正大学・長野県出身)
-入館のきっかけを教えてください。
母親が「ここがいいんじゃない?」って調べてくれて、オープンキャンパスで住宅説明会を見に行ったら、住んでいる方が実際にブースにいて(笑)。お話を聞いて、そのまま見学に来ましたね。
-部屋探しの条件はありましたか?
私は食事が一番心配でした。だけど、小食なので「必ず2食付き」だとちょっと無理だなと思っていて、臨機応変なスタイルがいいなと思いました。
-他の物件も見学しましたか?
学生マンションも一軒見たんですけど、そこは「管理人さんがいる」っていうだけで、ちょっと暗くて...。北園に来るときには商店街も歩いてきて、街の雰囲気もよさそうだなって感じました。
-実際に暮らしてみた感想はいかがでしたか。
困った時はフロントで助けてもらえるし、館内で友達もできたので色々と相談できました。ちょっと体調が悪い時に「帰りに何か買ってきて」とお願いしたり、逆にやってあげたり。助け合いながら生活できたので、ひとり暮らしより心細くなく、よかったなって。
-館内の友人ができたのは、どんなきっかけで?
新歓パーティーで一緒のテーブルになって、それからですね。同じフロアの専門学校に通う子で、彼女はもう卒業しましたが、今でも2,3日に1回は電話しています。
-本当に仲がいいんですね。心配していた食事はいかがでしたか。
1年生の頃は資格取得で忙しく、2食付きプランにすごい助けられました。さっきの友人が呼びに来てくれて、一緒に食べに行ったりしていました。2,3年からは自炊するようになって、今は週一回くらい食堂に頼っています。
-学生会館でよかったことはありましたか?
3年の時、バイトに向かう途中でおなかが痛くなって、動けなくなってしまったんです。とりあえず親にしたけど繋がらなくて、一人で道にうずくまって...。ハッと思って会館に電話を掛けたらスタッフの方が出てくれて、救急車を呼んでもらって、親にも連絡を取ってくれました。救急車が病院に着いて10分くらいですぐ駆けつけてくれて、検査にもずっと付き添ってくれて...。結果はただの低血圧だったんですけど、最初は「お腹が痛いけどどうにもできない、場所も説明できない」という状況だったので、もう、すごい助かりました。
-新型コロナは大学生活にも影響しましたか?
今年(2020年)はほとんど大学に行けなかったですね。家族の仕事に影響しそうだったのと、アルバイトもあったので、シフトは減らしてもらいつつ、私もそのまま東京にいました。やっと、お正月に久々に実家に帰りました。
-それは寂しかったですね。
でも、インターネット環境がめっちゃ良くなったじゃないですか。ZOOMで連絡を取ったり、授業もオンラインで受けていたので、困ることはなかったです。
-学生会館の諸規則はいかがでした?
困ったことはないかな...。逆にアルバイトも「門限があるので」と言って早めのシフトにしてもらえたし、遅くまで飲もうという友達もいなかったし。
-コロナは就活にも影響しました?
結構ありました。志望業種の採用数が減って、GW前後は全く進まなくなってしまいました。仕切り直して、ネットでとにかく調べて...。最終的に、愛知にあるおもちゃと絵本の会社から内定をいただくことができました。逆にこういうことがなければ、そこまで調べたりせず、たどり着けなかったかな。
-悪い事ばかりではなかった、と。
何もなければ東京近辺の会社で...という感じで妥協して、何かをあきらめていたと思うんです。結果的に大学での学びを生かして、一番やりたいところに決まったので良かったです。
-これから進学する方へメッセージをお願いします。
田舎から出てきて、本当に「独り」でのスタートは不安でした。大学の友人は実家通学が多くて、ひとり暮らしの相談はあまりできないので...。学生会館は相談できる大人もいるし、同じように暮らしている子がいっぱいいる。そういう友達ができたのが一番大きかったなあ。何でもしゃべれるし、半分一緒に暮らしているんじゃないかくらい(笑)。一方で、自分でできるようになったこともすごい多かったので、学生会館での生活は、社会人になって本当のひとり暮らしを始める"いい練習"になったと思います。