友を思う
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市川女子学生会館には、大学生だけでなく予備校生も暮らしています。
そんな彼女たちにとっての大一番、大学入学共通テストを翌日に控えた金曜日のこと。
館長が夕食後にNHKのニュースを見ていると...。
「あれ、この子は?」
画面に映っていたのは、なんと市川女子学生会館で暮らす館生さん。
亀戸天神へ合格祈願に訪れた参拝者としてインタビューを受けていたのです。
画面には「友人のために祈願」の文字。
確かに彼女は予備校生ではなく、国立大学に通う大学1年生。
友人を思いやりつつ、勇気づけて励ますような、素敵な応援メッセージを送っていました。
番組後、館長がこの話題を他の館生さんとしたところ、もう一つ嬉しい驚きが。
彼女が合格を願った「友人」もまた、同じ館内に住んでいる予備校生さん達のことだったのです。
一年前に受験を経験したばかりだから、気持ちがよくわかるのかもしれません。
受験に臨む仲間のため、寒空の下、総武線に乗って出かけたそうです。
館長も、それを伝え聞いた他のスタッフも、皆あったかい気持ちになりました。
それだけではありません。
門限の23時近く、消灯のため館長が食堂に向かうと、そこには上記の彼女を含む数名の館生さんの姿が。
なんと、寮内の受験生に向けて応援メッセージを寄せ書きしていたのです。
「明日の朝にみんなに渡してください」
一口チョコレートと一緒にラッピングされた"みんなの思い"は、土曜日の朝、館長からそれぞれに手渡しさせていただきました。
受け取った皆さんも、とても嬉しそうな表情でそれぞれの試験会場へ出発していきました。
緊張感が漂う受験シーズンでの、心温まるエピソード。
スタッフもほっこりした気持ちになるとともに、改めて願いました。
春、皆に笑顔の花が咲きますように--。