ひとり暮らしに必要な広さは?
前回のコラムで、お部屋の広さについて少しだけ触れました。北園女子学生会館に入館した方の決め手の一つが「居室の広さ」だったというエピソードです。
言われてみると、ご見学時に「思っていたよりお部屋が広いですね」というお言葉をいただくことがしばしばあります。「思っていたより」というのは、つまり「ホームページやパンフレットで見ていたより」という事なのでしょう。お褒めいただくのはありがたいのですが、少し意外な気もしました。「うちってそんなに広かったっけ?」と。
国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準」によると、単身者の最低居住面積水準が25㎡とされています。北園女子学生会館の居室は大半が16.53㎡。広めの角部屋でも18.77㎡なので、上記水準と比べると「むしろ狭い」です。それでも「広い」とおっしゃっていただけるのはなぜかと言えば、「都内の他の学生賃貸」あるいは「同価格帯の物件」と比較しての感想なのだと受け止めています。
ただ、確かに16.54㎡は「賃料を抑えつつ、狭すぎない」程よいサイズと言えるかもしれません。ご見学時にお伝えしているのは、「ご家族やご友人がお泊りに来た時に、お布団を敷くスペースが残されています」ということ。つまり、「人を呼べるサイズ」なのです。これが15㎡以下だとさすがにお布団を敷くのは難しい気がします。ちなみに、北園女子学生会館では貸出用のお布団セットもご用意しています(笑)。
もう一つ大切なのは「水回りや設備次第で、実際の広さが変わってくる」という点です。例えば北園女子学生会館にはバス・トイレ別のリノベーションルームと、3点ユニットバスのスタンダードルームがありますが、同じ面積でもスタンダードルームの方がややゆったりした生活スペースとなっています。それは水回りの面積の差が理由です。ちなみに、会館に隣接する弊社の学生マンション「加賀倶楽部」は20.16~21.72㎡ですが、北園女子学生会館との面積の差は主に水回り(キッチンやバス・トイレ別)の差であり、ベッド周りの生活スペースはそれほど差がありません。同じ平米数でも、設備によって"生活スペースの広さ"が変わってくるということです。